福島県会津若松市にある地域密着型総合病院

当院精神科は、会津地域における精神科救急輪番病院の基幹病院として、24時間365日あらゆる緊急、救急ニーズに対応しています。

急性期医療

年間500名を超える患者さんが新たに入院され、短い場合には数日の入院で、平均的には約40日前後で大半の患者さんが退院されます。疾患としては、もっとも多いのがストレスに関連した気分障害（うつ病など）で、ほかに不安障害、統合失調症、アルコール依存症、摂食障害（拒食、過食症）、認知症の周辺症状（問題行動）などです。

回復期医療

急性期の治療を終えてもなお症状が一部残ってしまう患者さんがいます。当院では安心して自宅に戻れるように数ヶ月入院を延長し、充分な回復を目指す回復期医療を行っています。

社会復帰サポート医療

病状が慢性化、症状がやや重く生活機能が低下してしまった患者さんに対し、多職種によるチームを作り、地域の社会資源と連携しながら、在宅（グループホームなども含む）移行を強力に支援しています。

当院精神科で行っているその他の専門医療

1. 重症のうつ病に対する修正型通電治療（安全を最優先にするため麻酔科医の管理下のもと中央手術室で行っています。）毎年20名以上の患者さんに行い、高い治療効果を上げています。平成19年度より米国より輸入した「サイマトロン」という機器を使用しています。

2. アルコール依存症に対するARPという治療プログラムを用いて治療を行っています。

3. ADHDや高機能自閉症の児童生徒を対象に、子どものコミュニケーション能力を向上させるためのCSST（子供版社会生活技能訓練）を定期的に行っています。（現在休止中）

4. 統合失調症の当事者（患者ご本人、ご家族）を対象に心理教育としての教室を定期的に開催しています。

5. 病院内の緩和ケアチームに所属し、緩和ケア医療をチームで行っています。
   
   
6. 精神科リエゾンチームが院内の他科と連携して活動しています。
   
   
7. 治療抵抗性統合失調症の治療（クロザピン）

外来診療機能

1. 毎日平均222名（平成27年度）もの多くの患者さんが外来診察を受けに受診されます。

2. 新患の患者さんも毎日4−5名受診されます。
   
   ※ 現在、患者さんの増加により新患の患者さんのご予約が取り難くなっております。詳しくは、こころの医療センター外来（0242-29-9812）へお問合せください。

3. 休日・夜間などの時間外は、初期対応を一般科の救急医が診察し、必要に応じて精神科当番医がコールされ診察を行います。

4. 目的に合わせて、デイケア（和楽囲（わらい）・喜来来（きらら）・結（ゆい））をご利用できます。登録は、合わせて120名前後、毎日40−50名の患者さんが利用されています。また、ショートケアも利用ができるようになりました。

5. 外来作業療法という2時間程度の小グループあるいは個別ケアが可能です。

6. 専任の訪問看護師が、月に200件ほど患者さんのお宅に訪問、生活の支援を行っています。