福島県会津若松市にある地域密着型総合病院

臨床検査科

　　　　　　　　　　　　　｜ごあいさつ （臨床検査科 課長 高田 直樹） ｜

　　　　　　　｜検体検査室の紹介｜生理機能検査室の紹介｜中央採血室の紹介｜

　　　　　　　　　　　｜山鹿クリニック検査室の紹介｜認定資格｜採用情報｜

ごあいさつ

　臨床検査科は、総合医療センター2階フロアに中央採血室・生理機能検査室、同4階フロアに検体検査室が 配置され、医師・臨床検査技師・看護師・事務員によって構成されています。また、山鹿クリニック内にも検査室を設置しています。

　臨床検査科では、外来採血、血液・尿などを扱う検体検査、心電図・超音波・脳波などの 生理機能検査に大きく分けられます。これらの臨床検査は、患者さんの状態を正しく把握し適切な診断・治療、そして経過観察をする上で重要な役割を果たしています。そして、医療は 高度化を増しさらに複雑なものへと変化しており、臨床検査へのニーズは一層高まる事が予測されます。会津地域の基幹病院として、高度医療に対応した検査体制を整えるため、我々臨床検査技師も日々の研鑽に努めてまいります。

　終わりに、臨床検査科では臨床検査技師として必要なスキルアップや最新の情報発信を心がけ、学会発表・論文投稿・認定資格取得へも力を注いでおります。臨床検査技師を目指している方、経験を積みたい臨床検査技師の方は、お気軽にお声がけ下さい。

検体検査室の紹介

【検体検査室の特徴】

　検体検査室は、4つの係から構成されます(詳細は下記をご参照ください)。
　宿直制により24時間体制で検査を行っています。
　内部精度管理の実施や外部精度管理調査への参加など、検査の精度・品質保障の充実に向けた取り組みを積極的に行っており、日本臨床衛生検査技師会・日本臨床検査標準協議会から「精度保障施設」としての認定を受けています。更には外部精度管理事業における目標値施設(基準となる施設)、様々なトライアル事業へも積極的に参画し、他の医療機関の検査精度向上へも寄与しています。
　また、日本輸血・細胞治療学会輸血機能評価認定制度（I&A制度）において、定められた基準を満たし手順に従い安全で適正な輸血療法を実施している施設としての認定も受けています。
　更に、スタッフひとりひとりのキャリア支援にも力を入れています。認定資格取得、学会発表や論文投稿などの学術活動、学会や検査技師会を通じての社会活動など、仕事を通じて“臨床検査技師”としての資質を高め、多くのスタッフが院内外で活躍しています。子育てと仕事を両立するスタッフも多く、育児休暇取得や復職後研修の実施など、様々な就業支援も積極的に行なっています。

　6名の臨床検査技師が配置されています。
　血液検査では、血球算定（赤血球・白血球・血小板の数）、白血球の分類の測定を行います。異常があると疑われる場合は（白血病など）顕微鏡で観察し確認を行っています。また、凝固検査では、PT、APTT、Fib、AT�V、DDの測定を行い、予約検査として血小板凝集能検査、クロスミキシングテストも実施しています。週1回の血液内科の外来日には、骨髄穿刺の補助と骨髄検査を行っています。特に血小板凝集能は、東北でも限られた施設でしか行っていない検査です。

　一般検査は尿検査が中心となります。尿定性、尿沈渣検を専用機器にて測定しています。機器で判断できない尿沈査成分（上皮・円柱など）は顕微鏡での観察を併用しています。他に髄液、胸水、腹水、関節液、などの各穿刺液検査も実施しています。

　5名の臨床検査技師が配置されています。
　細菌検査は、医師が細菌による感染症を疑った場合に患者さんから採取された尿・膿・喀痰・便等を材料として検査を行います。内容は、染色鏡検（検査材料を染色液で染めてから顕微鏡で菌の有無を確認）、培養同定（検査材料から発育してきた菌の種類を調べる）、薬剤感受性検査（検出された菌がどのような抗菌薬に効くのか）と大きく3つに分けられます。血液培養検査等の迅速な結果報告が必要な場合は休日中でも当番制を確立させて検査を行っています。
　また、病院内のICT（感染対策チーム）への参画として、薬剤耐性菌の定期的な報告や薬剤感受性検査集計結果等の情報提供を行っています。

　7名の臨床検査技師が配置されています。
　救急診療に必要不可欠な緊急検査、外来診察前検査、手術前の全身状態の評価を目的とした手術前検査、経過観察目的の検査、健康診断など、非常に幅広いニーズに対応し、多種多様な項目を24時間体制で検査を行っています。1日当たりの取り扱い検体数はおよそ1,000にものぼります。検査対象は、主に血清もしくは血漿で、血清酵素、電解質、脂質、含窒素、心筋マーカー、感染症マーカー、ホルモン関連、腫瘍マーカー、血液ガス分析、感染症迅速検査など、様々な成分分析を行うことで、全身の病態把握に寄与しています。
　ほとんどの検査項目が自動化され、大型の自動分析装置を駆使して、迅速かつ高精度の検査を行っています。当院の特徴として、大型の自動分析装置どうしが搬送接続されており、福島県内はもとより東北でも屈指の設備・規模となっています。

　4名の臨床検査技師が配置されています。
　主に血液型検査・不規則抗体検査・交差適合試験・輸血用血液製剤の管理を担当しています。また、自己血採血・輸血の管理、母児不適合検査（妊婦の不規則抗体検査、児の直接クームス試験）も行っています。輸血検査係には、常に一定数の赤血球製剤・新鮮凍結血漿の在庫血を置き、緊急輸血に対応できるよう準備しています。
　また、輸血療法委員会事務局として、院内の輸血療法マニュアルの作成や適正使用症例の検討、輸血関連情報の提供などを行っています。

生理機能検査室の紹介

　生理検査室は、臨床検査技師19名、事務1名で業務を行っています。
　近年世代交代もあり20〜3生理検査室は、臨床検査技師21名、事務1名（2023年1月現在）で業務を行っています。近年世代交代もあり20〜30代が半数以上を占めています。主な業務内容は心電図検査、肺機能検査、超音波検査、脳波検査などを行っています。病気の診断や、治療方針の決定、治療の効果の判定など重要な役割を担っており、迅速で正確な検査結果を提供できるよう心がけています。

　
　2012年からの生理機能検査件数の統計です。2012年と比較すると総検査件数は1.7倍に増加しています。超音波検査件数の増加が要因の一つです。2014年　肺塞栓予防を目的とした下肢静脈超音波検査の導入、2015年より医師からのタククシフトの一つとして胎児心臓超音波検査の導入などがあり2012年と比較し超音波検査は2.3倍まで増加してます。
　2020年はコロナ渦の影響もあり全体の検査件数は減少しましたが超音波検査は増加しています。要因は健診での腹部、乳腺超音波の検査件数増加によるものです。特に乳腺超音波検査は乳癌の早期発見の為、有用な検査項目の1つです。当院でも力を入れている項目の1つです。

・地域医療との連携強化（臨床検査技師の参画）
　会津地方は医師不足が深刻な地域の一つです。会津若松市の病院まで車で片道2時間以上かかる地域もあります。当科では2021年より会津地域の医院と協力し、心臓血管外科の医師と共に臨床検査技師も各地域へ出張し検査を行う取り組みを開始しました。僻地へ医師、技師を派遣し診療、検査・診断を行います。本取り組みは地域との医療格差を少しでも軽減する事が目的です。現在、4施設へ月1回程度、技師を派遣し、各医院との連携を強化しています。
（派遣地区は猪苗代町、喜多方市、会津若松市、只見町）

・当院では臨床検査技師が胎児心臓超音波検査を行っています。
　平成27年より、当院では県内で初めての試みである臨床検査技師による妊婦健診患者の
胎児心臓超音波検査を実施しており、胎児診断の精度向上と産婦人科医の業務軽減に努め
ています。
　当院は会津地方で唯一NICUを有する地域周産期医療センターでありますが、新生児の心臓手術には対応しておらず、先天性心疾患と診断され危急的な手術が必要な新生児は県内外の手術可能な施設への搬送が必要となります。重症な心臓疾患を持つ胎児を出生前に診断する事で適切な分娩時期や方法を選択するだけではなく出生後の重篤なショック症状を回避することができます。
　また、早期診断によりご両親やご家族に対して、早い段階から精神的ケアを行うことも可能です。地域周産期医療において安全な周産期管理を行うためには意義は大きい取り組みです。

・当院では臨床検査技師がチームの一員となって下肢静脈超音波検査をはじめとした周術期肺塞栓症予防への取り組みを行っています。
　肺血栓塞栓症は、近年エコノミークラス症候群として注目を集めるようになった疾患で、重症例では心停止に至る場合もあります。周術期における肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群の約100倍の発生頻度といわれており、当院では臨床検査技師がチームの一員となって離床前の肺塞栓予防への取り組みを行なっています。
　作成した静脈血栓症リスク評価表や下肢静脈超音波検査実施基準に基づき検査を実施し、看護部、リハビリテーション部や各診療科と連携を取りながら専門性を生かし予防に努めています。

・当院での乳房超音波検査は全て女性の臨床検査技師が行っています
　乳がんは30〜60歳代の日本人女性において罹患するがんの中で最も多いです。
　2017年の統計では約9万人の女性が乳がんと診断され、年々増加傾向にあります。おおよそですが、日本人女性の9人に1人が発症する割合になります。当院では検診〜外来に精査目的に受診された患者さんの乳房超音波検査を臨床検査技師が行っています。
　乳がんは早期に発見すれば90％以上患者さんが治癒します。外科医師、放射線科等他部門と連携をとりながら、日々乳がんの早期発見・早期治療に努めています。

・術中モニタリング(心臓血管外科、脳神経外科、整形外科)
　当院では、心臓血管外科・脳神経外科・整形外科の手術で検査技師が手術室に入り、術中モニタリング検査を行っています。
　心臓血管外科では、開心術での麻酔科補助として経食道超音波検査での機器操作、血液ガス検査、活性化凝固時間(ACT)検査を行っています。
　脳神経外科では、開頭術での上肢運動野に対する脳表からの運動誘発電位(MEP)、聴神経周囲病変を扱う手術での聴性脳幹反応(ABR)、顔面神経モニタリングを行っています。
　整形外科では、脊髄の手術において経頭蓋MEP、体性感覚誘発電位(SEP)を行っています。

・検査補助 (泌尿器)

【業務の紹介・特徴】
　当院では前立腺生検の際、検査技師が手術室内で検査の補助を行っています。
　前立腺生検では、直腸に超音波プローブを挿入し、エコーガイド下で経会陰的に前立腺組織の採取を行います。針生検であり、医師や看護師は清潔操作が必要となるため、超音波機器の操作は検査技師が行っています。また、採取した組織を固定用のホルマリン容器にて受け取る作業も行っています。

【特殊な生検について】
　当院では従来の系統的生検だけでなく、先進医療の一つであるMRI画像に基づいた標的生検(フュージョンバイオプシー)も行っています。
　これはMRI画像と超音波画像を融合させる事により、がんが疑われる部分に正確に針を刺すことができるものです。
　標的生検を行っているのは県内でも当院のみです。標的生検用の機器操作も超音波機器と同時に検査技師が行っており、機器の画像での生検箇所のマーキングも担当しています。

・血液ガス分析検査装置、超音波機器の精度管理および機器管理
【血液ガス分析装置の管理】 　
　当院では手術室、ICU（集中治療室）、分娩室、NICU（新生児集中治療室）に血液ガス分析装置が設置されています。検査機器のひとつとして、検査技師が消耗品の管理や定期的なメンテナンス、精度管理を行っています。に術中の麻酔管理などの目的で使用する。

【全病棟・外来の心電図機器、超音波機器の管理】
　当院では各部署に配置している心電図機器、超音波機器の点検、管理なども検査技師が担当しています。また、使用状況管理の一環として看護部と連携した算定状況の照らし合わせも行っています。

中央採血室の紹介

・中央採血室の特徴

　中央採血室では、看護師・臨床検査技師により業務を行っています。
　未就学児を除く一般外来患者さんのほとんどの採血は、中央採血室にて行っています。患者さんの負担を小さく、かつ、診療効率をあげることを目的として、診察前検査に対応するため、午前8時より採血を行っています。また、採血業務と並行して、ブドウ糖負荷試験や尿素呼気試験、出血時間検査なども担当しています。
　採血支援システムを使うことにより、常に安全で安心な採血を心掛け取り組んでいます。

山鹿クリニック検査室の紹介

　当検査室は日臨技精度管理調査結果での高い評価（A+B）で証明されている検査値の正確性と、診察前報告可能な迅速性を併せ持った検査室です。さらに院内測定としては福島県初であるアレルギー 重症度を反映する『TARC（ターク）＜炎症の強い時期には値が上昇し、炎症が落ち着くと低下する物質＞』を測定しており、アレルギーが原因で皮膚科受診している患者さんの治療効果を反映する数値を診察前に報告するなど、質の高い外来診療に貢献しています。
　また、院長は糖尿病専門医で糖尿科患者さんにはチームで療養指導しており、検査技師は血糖自己 測定器使用方法の指導を行うなど、糖尿病療養指導士の資格を生かしチーム医療に参画しています。
　さらに、耳鼻咽喉科には毎日技師１名が出向き、聴力検査のみでなく診察介助や結果確認作業等も 行ない、看護師の負担軽減に大いに役立っています。

　生化学・免疫検査、血糖・ヘモグロビンA1c、血液検査、尿検査、生理機能検査、血糖測定
器指導、 聴力検査、めまいの検査等

【その他活動】

　山鹿フェスティバルへの参画、5Ｓ活動、医療安全委員会等

【検査数】

　生化学・血液・尿検査：約100件/日、血糖・ヘモグロビンA1c：約150件/日

＜生化学・免疫検査＞

　生化学検査は肝機能・腎機能・脂質などを測定します。
　山鹿クリニックでは1日平均約100件の生化学検査をしています。また、採血した血液が
検査室に 到着してから30分以内に結果報告するなど、迅速な対応に努めています。
　分析機はキャノンメディカルシステムズ（株）の臨床化学自動分析装置TBA-120FRを使
用して　 います。　2015年9月からはシスメックス（株）の全自動免疫測定装置HISCL-800
を導入し、甲状腺項目・TARC（ターク）が測定可能となりました。採血した血液が検査室に
到着してから40分以内に 結果報告でき、診療支援につながっています。

＜血液・尿検査＞

　血液検査はシスメックス（株）の全自動血球計数装置XT4000iを用い、赤血球・白血球・血小板数の計測や、白血球を5種類に分類し、貧血や血液疾患等を調べます。
　尿検査では全自動尿分析装置US3500栄研化学（株）を用い、糖や蛋白などの漏出の有無を調べています。尿中の有形成分（赤血球や白血球など）は、機器を使わず全て顕微鏡で観察しており、機器では判断不可能な上皮細胞などの確認もできます。

＜生理機能検査＞

　心電図・呼吸機能検査・四肢血圧検査を行っています。
　心電図は心臓から発生した微弱な電気を捉える検査で、ベッドで寝ていただき、胸に電極をつけ記録します。不整脈や心筋梗塞などの心臓疾患の有無を調べます。
　呼吸機能検査は、マウスピースをくわえて息を吸ったり吐いたりする検査で、肺の病気の診断や重症度などを調べます。また、術前検査としても行っています。　
　四肢血圧検査は、両腕・両足首の血圧を測る検査で、動脈硬化など血管の機能障害の評価に有用です。

＜その他の検査＞

* 睡眠時無呼吸症候群（SAS）の解析　　約20件/月
　簡易睡眠時無呼吸検査の結果について解析をしています。
　睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている時に何度も無呼吸や低呼吸を繰り返し、睡眠が浅く、
　日中の眠気や様々な合併症（高血圧症・心筋梗塞・脳血管障害）を引き起こす疾患です。

* 持続陽圧呼吸療法（CPAP）の解析　　約200件/月
　睡眠時無呼吸症候群の治療効果をグラフ化しています。
　持続陽圧呼吸療法とは、睡眠時無呼吸症候群の潜在患者に対して、睡眠時に鼻マスクを
　使用し、気道に適切な圧力を加えた空気を持続的に送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸・
　低呼吸を無くす治療法です。

* 呼気一酸化炭素濃度測定　　数件/月
　呼吸器科禁煙外来の患者様の一酸化炭素濃度を、小型の測定器に息を吹き込んで測ります。
　タバコの煙に含まれる有害物質の一つである一酸化炭素が、どのくらい体内に取り込まれて
　いるか測定し禁煙達成の目安としています。

* 血糖自己測定self-monitoring of blood glucose(SMBG) 　レポート出力　約250件/月
　血糖自己測定とは、自分の血糖を自分自身で測定することです。血糖変動パターンをインス
　リン 投与法や投与量調節の参考にできます。患者さんと血糖日内変動グラフを見て過去を振
　り返りながら、セルフケア行動継続への後押しをしています。

＜耳鼻咽喉科内での検査＞

�@標準純音聴力検査　　約170件／月
　　音の聞こえるレベルを左右別々に調べる検査で、聞こえる最も小さな音を調べます。
　　この検査を行うことによって、難聴の有無や程度、障害部位を知ることができます。

�Aティンパノメトリー　　約80件／月
　　鼓膜の動きの程度を調べる検査です。鼓膜の奥（中耳）に水が溜まる中耳炎や、
　　耳が詰まったような感じを引き起こす耳管機能障害などの診断に役立ちます。

�B耳小骨筋反射　　約15件／月
　　耳小骨筋とは、耳の中にある耳小骨という小さな骨についている筋肉です。
　　顔面神経の支配を受けており、大きな音を加えると収縮して鼓膜の動きを抑えます。
　　顔面神経麻痺などの疾患が疑われるときや、耳のきこえが悪い時などに検査します。

�CＤＰＯＡＥ　　約30件／月
　　最近の研究により、音の受容器である内耳から逆に音が放射されていることが解り、
　　耳音響放射と呼ばれています。この音を記録することにより内耳の機能を検査すること
　　が可能になりました。乳児などの難聴スクリーニングにも使われています。

�D語音聴力検査　　約7件／月
　　言葉の聞き取りやすさを調べる検査です。ヘッドホンから聞こえてくる語音（アやキ
　　など）聞いて、聞こえた通りに復唱して頂きます。
　　これにより難聴のタイプや、補聴器をつけた場合の装用効果の推測ができます。

�E自記オージオ検査　　数件／年
　　ヘッドホンを耳に当てて、機械から継続的に発せられる検査音を聞いてもらいます。
　　聞こえてきたらスイッチを押し、聞こえなくなったらスイッチを離します。
　　これを何度も繰り返して聴力を調べます。内耳の機能や聴神経の働きを調べます。

�F耳管機能検査　　約10件／月
　　耳管とは鼻咽腔と内耳をつなぐ管で、気圧変動などによって鼓膜にかかる圧力が変化
　　すると、開閉して中耳の内圧を外圧と等しくする働きをしています。しかし、圧力調整に
　　異常が生じると障害が現れてきます。例えば、耳管が詰まった状態の耳管狭窄症では
　　耳閉感が現れ、反対に耳管が開いたままの耳管開放症では、自分の声や呼吸音が大
　　きく聞こえてしまいます。この検査では耳管に異常がないかを調べます。

�G重心動揺検査　　約15件／月
　　めまい、平衡障害の診断を目的とした検査のひとつで、開眼時、閉眼時における直立姿
　　勢に現れる重心の動揺を記録、分析して身体の平衡の維持に働く機能を検査します。
　　この検査で平衡障害の客観的把握ができ、原因が内耳にあるのか（耳からくるめまい）、
　　中枢にあるのか（脳からくるめまい）の鑑別がグラフによりある程度わかります。
 
�H鼻腔通気度検査　　数件／月
　　片方ずつ鼻に栓をし、吸気・呼気における鼻腔通気抵抗を調べる検査です。
　　鼻づまりの状態を調べるもので慢性副鼻腔炎や鼻中隔彎曲症の程度がある程度わかり
　　ます。

＜山鹿フェスティバルへ参画＞

　2017年6月24日に開催された山鹿フェスティバルでは、プチ健診（血糖検査・ヘモグロビンA1c検査・尿検査）を行いました。人気のヘモグロビンA1c検査は60名限定で、開始時は受付がテーマパークのように行列となりました。結果の説明も検査技師が行い、検査結果表を見ても分かりづらい尿検査についての質問が多く、ふだん相談する機会がない来場者に大変喜ばれたようです。

認定資格　（2023年4月現在）

• 臨床検査技師

• 臨床工学技士　

• 緊急臨床検査士　

• 二級臨床検査士（病理学）　

• 二級臨床検査士（臨床化学）

• 二級臨床検査士（血液学）　

• 二級臨床検査士（免疫血清学）

• 二級臨床検査士（循環生理学）

• 二級臨床検査士（神経生理学）　

• 認定一般検査技師

• 認定心電検査技師

• 認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師

• 認定管理検査技師

• 認定救急検査技師

• 認定血液検査技師

• 認定輸血検査技師

• 認定臨床化学者

• 超音波検査士（体表臓器）

• 超音波検査士（循環器）

• 超音波検査士（消化器）

• 超音波検査士（健診）

• 栄養サポートチーム（NST）専門療法士

• 臨床栄養代謝専門療法士

• 日本臨床神経生理学会認定技術師
  （脳波分野）

• 日本臨床神経生理学会認定技術師
  （筋電図・神経伝導分野）

• がんゲノム医療コーディネーター

• ISO15189内部監査員養成セミナー 修了

• 日本糖尿病療養指導士

• 福島県糖尿病療養指導士

• 第2種ME技術者

• 第1種内視鏡技師

• 日本周術期経食道心エコー認定