▼整形外科科長　田中　稔医師がヨーロッパ整形外科学会で受賞!!

　本年度の5月11日〜14日にかけてイタリア　フィレンツェで開催されたヨーロッパ整形外科学会において、整形外科科長　田中　稔医師が『JAQUES　DUPARC　AWARD』を受賞しました。ヨーロッパ整形外科学会は欧州・アジアを中心とした医師が参加する整形外科では最大の学会です。約1500の演題から150の演題がノミネートされ、さらに口演・討論を行い、最終的に10名がこの賞に選ばれました。
　今回、田中　稔医師が発表を行なったのは、昨年アメリカ整形外科学会で最優秀賞を受賞した「腱板断裂におけるマイクロスコピーコイルを用いた高分解能ＭＲＩ診断の有用性について」という演題の症例数を増やし更に研究内容を充実させたもの。これは放射線科　常陸　真医師（現 東北大学）とともに行った研究で、マイクロスコピーコイルという装置を使ったＭＲＩ撮影を用いることで腱板断裂の診断を劇的に向上させる方法で、腱板内部の微小な変化まで診断することが可能となります。その正確さは95％以上でここまで正確な診断ができるのは世界でも前例がありません。口演発表のプレゼンテーションではあまりの緻密な診断画像に世界の医師たちから驚きの声が上がったほどです。
　「現段階でこの画像診断法は世界トップレベルだと思っています。その有用性がヨーロッパ整形外科学会でも認められたことは大変光栄です。」と田中　稔医師。
　竹田綜合病院における肩関節の高度な診断技術のすばらしさを世界へと広めました。